2008/08/05設置
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背後の引越し作業によってまた大分久々の更新となってしまいました…。
という事で、ご無沙汰しておりました。
皆様お元気だったでしょうか?
今回は、しばし前に友人に「流派・天栄ってあるけれどどんなもの?」って聞かれていたので、
それについての詳細を載せて見ようと存じます。
毎度の如くアンオフィ臭がするので、それが苦手な方はスルー推奨です。
注)とても長いです。思わず自己嫌悪に陥るくらい長いです。なんと言う妄想力か…っ!
とある廃墟のある一室。
偶々訪れることと為った貴方は其処である一冊の手記を発見することとなった。
タイトルには「彼についての考察」と描かれている。
手記を開いてを見て見ますか?
◎はい
いいえ
―――。
――――。
―――――。
彼についての考察。
彼の戦闘技術概要。
・流派名:「天栄」(蔑称:死天)
・流派種:剣術流派、但し武器に依存しない戦闘技法の為汎用性は酷く高い。
・開祖:初代永夜雛菊
・開かれた国・時代は記録に残っていないため不明、
但し流派名が和名、そして現在の当代は18代目とされている為
凡そ900年程前の日本で開かれたと予想される。
しかし、中国拳法の技法が用いられていたりと判断に窮する部分も多い。
・天栄の当代は「永夜雛菊」の名を代々襲名している。
・伝承方法は一子相伝。
但し当代の縁者に継がせるのではなく、
当代が見出し、且つ流派習得の前提を為し得た者に受け継がれる。
尚、見出される者は前提の性質上、幼年代の者である場合が最も多いらしい。
以下、現在判明していることを推測を交えて記す。
○天栄の由来
これはその名が表す通り、天を栄えさせる、といった意味のようだ。(決して年号ではない)
この天が表すものとは、(開祖が900年程前の日本だとすると)恐らく帝を指す物だと思われる。
従って、嘗て帝の護衛をしていた流派などではないか、と推測される。
但し、詳しい記録は残されていない為不明である。
また、極少ない天栄を知る者からは死天等の蔑称で呼ばれることもある。
この呼び名は相手を殺す(滅ぼす)ことに特化した流派だからだと考えられる。
○天栄の技法
これは調査が進んだ今でも不明瞭な部分が多い。
現在判明していることは、
・現在伝わっている技法は、開祖が用いた唯一の技を分解・劣化させたものである。
・剣の運用方法は西洋の剣よりも、日本の刀に近い。
・性質上、対獣より対人に効果を発揮する。
と言った所だろうか。
尚、天栄の技についてはまた後ほど記すこととする。
○天栄の理念
「義心栄華、不義必罰」が掲げられており、他者に仕えることを目的とされているようだ。
但し、護ることよりは見敵必殺、つまり殺られる前に殺れといった攻撃的な行動倫理であるようだ。
○天栄の技
前記したように、現在伝わっている技は初代が用いた技の分解・劣化版である。
これは初代が用いた技が余りに超人然としていて、汎用性が余りに無かった為とされている。
その為、後世に伝える為技法を分解し、汎用性を高めたものが今の天栄の技となったようだ。
尤も、多少劣化させたところで万人が用いることが出来るわけではなく、それ故に一子相伝と相成ったようだ。
此処では、その天栄の技、そして彼が習得している技法を記そうと思う。
・空間掌握:残心「朔月」
西洋ではグラムサイト、妖精の目等と呼ばれている技法。
天栄の技を継ぐに当たり、その最も根幹に有るのがこの技法である。
この技法は、意識を対象から外し、空間へと向け、周囲の空間に溶け込ませる事により
自身の認識できる空間を視認出来る範囲から、技者の周囲一帯へ拡張する技法である。
範囲は凡そ技者を中心に半径3mほど、嘗ての伝承者達は常時展開出来ていた様だが
彼は未熟である為、常時展開こそ出来るものの範囲は狭く、
常人より多少感覚が鋭い程度に収まっている。(一般技能、鋭敏感覚と同程度)
この技法が何故根幹にあるのかと言うと、
それは他の技がこの技法の習得を前提としているからだと言うのと、
「意識を空間へと溶け込ませる」という点において、相当の慣れが必要となって来る為である。
普段人は、たとえ注視しなくても意識を対象に向けていることが多い。
また、向けていない場合では(例えばボーっとしている時)意図して行動をすることは不可能である。
何故なら、意図する、と言うことは意を図る、つまり意識を向けると言うことと同義だからである。
従って、「意図せずに最適な行動をする」と言うことが必要とされるこの技法の習得には、
徹底的に時間を掛けて体に覚えこませること以外方法が無い為、膨大な時間が掛かる為である。
また時間以外にも、「対象に意識を向ける」事を体が覚えこんでしまった者、
つまりある程度年齢を重ねてしまった者には習得はほぼ不可能であることから、
天栄を継ぐ者は幼年であることが多くなったようだ。
・歩法:落葉「月影水面」
これは天栄の技全てにおける歩行技術、と言うよりは重心移動技術である。
この技法は(他の流派がどうなのかは解らないが)技の入りを限りなく早くする為に存在している。
しかし、無拍子(事前動作を限りなく少なくする技法)等とは違い、
事前動作を限りなく確りと行う事により、
初速を自身の出せる最高速へと至らせる技法である。(無論、余りに時間を掛けすぎることは無いが)
この技法の流れを大まかに分解すると、
1:足(踵)を浮かべる
2:体を前に倒し重心を傾ける
3:進行方向へ倒れこむと同時に踏み込み、大地の反発を得る
4:姿勢を前傾のまま保ち、且つ倒れないように重心を調節する
と言った4工程から成り立っている。
また、踏み込みも大地からの反発を伝え易い技法(所謂、震脚)を用いているが、此処では割愛する。
・戦技:穿技「永夜魂葬月」
天栄の点の技。
歩法によって得た加速をそのまま得物に乗せて突き出す突き。
無論、ただ単に突き出すだけではなく、
1:技の入りで抜き足にて震脚を用い、慣性の減衰を限りなく小さくする
2:前方へと向かう慣性を足首、腰、肩、肘と其々の回転、捻りを用いて伝達し腕へ伝える
3:得物と対象の接触直前に差し足にて再度の震脚を行い、伸びを持たせる
と言う3工程を用いている。
技の出は天栄の技法随一の速度であり、かなりの突破力を持つ。
・戦技:旋技「永夜瀧紗月」
天栄の線の技。
穿技と同じく加速を上乗せた斬撃。
こちらは入りの震脚を進行方向へ用いるだけではなく、歩法による重心移動を共に用い、
縦に斬る場合は前方宙返り、横に斬る場合は片足を軸として独楽のように回転しながら遠心力を上乗せるため、
速さより破壊力に重点が置かれている。
尤も、破壊力に比例して生じる隙も大きくなっている為、命中率の低下等のリスクは孕んでいる。
・戦技:閃技「永夜想花月」
天栄の面の技。
穿技が速度、旋技が威力を重視したものであるとするのなら、閃技は手数を重視したものである。
肘の捻り、腕の撓りを用いて余剰動作を限りなく少なくし、
歩法による重心移動によって対象までの最短距離を縫い取る技法である。
また、体全体を回転させることにより次手の繋ぎの余剰動作も減らしている。
これには決まった型は存在せず、要所要所での汎用の高さこそがこの技法の真髄であるらしい。
・派生:鮮技「永夜奏嵐月」
天栄の円の技。
これは残心と閃技の応用で、自身を中心とした円を防御する為の天栄唯一の防御技法。
これは残心にて回避不能と判断された接近する脅威を認識、把握し、
閃技にて最短距離で得物をその脅威に合わせて防ぐという単純な技法ではある。
が、単純であるが故に容易に用いやすいと言う利点がある。
尚、蛇足ではあるがこの技法は受け止めることには向かず、逸らすことにより効果を発揮するようだ。
・派生:殲技「永夜奏嵐月・燕」
これは鮮技のさらに派生である。
本来防御で用いられる鮮技を攻撃的に変化させたもの。
自身に迫る脅威に得物を合わせ、逸らすことが出来ると言うことは即ち
その脅威に得物を突き立て打ち払うことも可能であろうという理念から派生した技法。
主にカウンターに用いられることが多い。
・至技:終世「永夜瞑霜月」
嘗て初代永夜雛菊が用いた技法。
これは派生を除く全てのセンギの概念、
即ち、視野、重心移動、震脚、遠心力、余剰動作の削除の全てを併せ持ち、嘗て初代天栄が”至っていたはず”の技である。
センギの概念全てを併せる事によって為し得た技だと言う事以外は解っておらず、全貌は謎に包まれている。
上記が天栄の技である。
次に天栄以外で彼が学び、用いている技法を記す事にする。
・寸打
対零距離用の技法。
これはクロスレンジ(殴り合いの間合い)より更に内側、つまり密着状態で相手を打つ方法である。
と言っても穿技によく似通っており、
1:浮かせた踵で地面を打ち
2:足首を捻り
3:膝を曲げ
4:腰を落とし
5:胴体を回転させ
6:肩を捻り
7:肘を捻らせ
8:腕を跳ね上げ
9:手首を相手に捻り込む
と言ったものである。
尤も、これを寸分の狂いも無く行わないといけないので、言うほど楽ではないのだろうが。
・剄脚
こちらも主に肉弾戦で用いている技法である。
これは震脚(大地の反発を得る技法)の応用で、反発を得る、つまり振動を伝えることを利用したものである。
本来、震脚が大地の反発を勢いへと変換する物であるのに対し、これは対象に直に振動を打ち込んでいる。
詰まる所、大地へと震脚を繰り出すのではなく、対象に震脚をしていると言うわけだ。
無論、これだけでは威力はほぼ無く、決定打になることはまず有り得ないので、相手の急所に打ち込んだり、
相手の意識を逸らしたりする程度にしか用いられることは無い。
以上が彼の用いる流派、技法の概要である。
尤も、彼は未だ発展途上であり、流派についても不明瞭な部分が多い為、更に判明したことが有り次第
追記していくものとする。
それでは、この記録が何れ誰かの役に立つことを祈り、今はこれで締め括ることとする。
―――――。
――――。
―――。
――手記は此処で途切れている。
貴方はそっと手記を元の場所へ戻し、立ち去ることとした。
偶々訪れることと為った貴方は其処である一冊の手記を発見することとなった。
タイトルには「彼についての考察」と描かれている。
手記を開いてを見て見ますか?
◎はい
いいえ
―――。
――――。
―――――。
彼についての考察。
彼の戦闘技術概要。
・流派名:「天栄」(蔑称:死天)
・流派種:剣術流派、但し武器に依存しない戦闘技法の為汎用性は酷く高い。
・開祖:初代永夜雛菊
・開かれた国・時代は記録に残っていないため不明、
但し流派名が和名、そして現在の当代は18代目とされている為
凡そ900年程前の日本で開かれたと予想される。
しかし、中国拳法の技法が用いられていたりと判断に窮する部分も多い。
・天栄の当代は「永夜雛菊」の名を代々襲名している。
・伝承方法は一子相伝。
但し当代の縁者に継がせるのではなく、
当代が見出し、且つ流派習得の前提を為し得た者に受け継がれる。
尚、見出される者は前提の性質上、幼年代の者である場合が最も多いらしい。
以下、現在判明していることを推測を交えて記す。
○天栄の由来
これはその名が表す通り、天を栄えさせる、といった意味のようだ。(決して年号ではない)
この天が表すものとは、(開祖が900年程前の日本だとすると)恐らく帝を指す物だと思われる。
従って、嘗て帝の護衛をしていた流派などではないか、と推測される。
但し、詳しい記録は残されていない為不明である。
また、極少ない天栄を知る者からは死天等の蔑称で呼ばれることもある。
この呼び名は相手を殺す(滅ぼす)ことに特化した流派だからだと考えられる。
○天栄の技法
これは調査が進んだ今でも不明瞭な部分が多い。
現在判明していることは、
・現在伝わっている技法は、開祖が用いた唯一の技を分解・劣化させたものである。
・剣の運用方法は西洋の剣よりも、日本の刀に近い。
・性質上、対獣より対人に効果を発揮する。
と言った所だろうか。
尚、天栄の技についてはまた後ほど記すこととする。
○天栄の理念
「義心栄華、不義必罰」が掲げられており、他者に仕えることを目的とされているようだ。
但し、護ることよりは見敵必殺、つまり殺られる前に殺れといった攻撃的な行動倫理であるようだ。
○天栄の技
前記したように、現在伝わっている技は初代が用いた技の分解・劣化版である。
これは初代が用いた技が余りに超人然としていて、汎用性が余りに無かった為とされている。
その為、後世に伝える為技法を分解し、汎用性を高めたものが今の天栄の技となったようだ。
尤も、多少劣化させたところで万人が用いることが出来るわけではなく、それ故に一子相伝と相成ったようだ。
此処では、その天栄の技、そして彼が習得している技法を記そうと思う。
・空間掌握:残心「朔月」
西洋ではグラムサイト、妖精の目等と呼ばれている技法。
天栄の技を継ぐに当たり、その最も根幹に有るのがこの技法である。
この技法は、意識を対象から外し、空間へと向け、周囲の空間に溶け込ませる事により
自身の認識できる空間を視認出来る範囲から、技者の周囲一帯へ拡張する技法である。
範囲は凡そ技者を中心に半径3mほど、嘗ての伝承者達は常時展開出来ていた様だが
彼は未熟である為、常時展開こそ出来るものの範囲は狭く、
常人より多少感覚が鋭い程度に収まっている。(一般技能、鋭敏感覚と同程度)
この技法が何故根幹にあるのかと言うと、
それは他の技がこの技法の習得を前提としているからだと言うのと、
「意識を空間へと溶け込ませる」という点において、相当の慣れが必要となって来る為である。
普段人は、たとえ注視しなくても意識を対象に向けていることが多い。
また、向けていない場合では(例えばボーっとしている時)意図して行動をすることは不可能である。
何故なら、意図する、と言うことは意を図る、つまり意識を向けると言うことと同義だからである。
従って、「意図せずに最適な行動をする」と言うことが必要とされるこの技法の習得には、
徹底的に時間を掛けて体に覚えこませること以外方法が無い為、膨大な時間が掛かる為である。
また時間以外にも、「対象に意識を向ける」事を体が覚えこんでしまった者、
つまりある程度年齢を重ねてしまった者には習得はほぼ不可能であることから、
天栄を継ぐ者は幼年であることが多くなったようだ。
・歩法:落葉「月影水面」
これは天栄の技全てにおける歩行技術、と言うよりは重心移動技術である。
この技法は(他の流派がどうなのかは解らないが)技の入りを限りなく早くする為に存在している。
しかし、無拍子(事前動作を限りなく少なくする技法)等とは違い、
事前動作を限りなく確りと行う事により、
初速を自身の出せる最高速へと至らせる技法である。(無論、余りに時間を掛けすぎることは無いが)
この技法の流れを大まかに分解すると、
1:足(踵)を浮かべる
2:体を前に倒し重心を傾ける
3:進行方向へ倒れこむと同時に踏み込み、大地の反発を得る
4:姿勢を前傾のまま保ち、且つ倒れないように重心を調節する
と言った4工程から成り立っている。
また、踏み込みも大地からの反発を伝え易い技法(所謂、震脚)を用いているが、此処では割愛する。
・戦技:穿技「永夜魂葬月」
天栄の点の技。
歩法によって得た加速をそのまま得物に乗せて突き出す突き。
無論、ただ単に突き出すだけではなく、
1:技の入りで抜き足にて震脚を用い、慣性の減衰を限りなく小さくする
2:前方へと向かう慣性を足首、腰、肩、肘と其々の回転、捻りを用いて伝達し腕へ伝える
3:得物と対象の接触直前に差し足にて再度の震脚を行い、伸びを持たせる
と言う3工程を用いている。
技の出は天栄の技法随一の速度であり、かなりの突破力を持つ。
・戦技:旋技「永夜瀧紗月」
天栄の線の技。
穿技と同じく加速を上乗せた斬撃。
こちらは入りの震脚を進行方向へ用いるだけではなく、歩法による重心移動を共に用い、
縦に斬る場合は前方宙返り、横に斬る場合は片足を軸として独楽のように回転しながら遠心力を上乗せるため、
速さより破壊力に重点が置かれている。
尤も、破壊力に比例して生じる隙も大きくなっている為、命中率の低下等のリスクは孕んでいる。
・戦技:閃技「永夜想花月」
天栄の面の技。
穿技が速度、旋技が威力を重視したものであるとするのなら、閃技は手数を重視したものである。
肘の捻り、腕の撓りを用いて余剰動作を限りなく少なくし、
歩法による重心移動によって対象までの最短距離を縫い取る技法である。
また、体全体を回転させることにより次手の繋ぎの余剰動作も減らしている。
これには決まった型は存在せず、要所要所での汎用の高さこそがこの技法の真髄であるらしい。
・派生:鮮技「永夜奏嵐月」
天栄の円の技。
これは残心と閃技の応用で、自身を中心とした円を防御する為の天栄唯一の防御技法。
これは残心にて回避不能と判断された接近する脅威を認識、把握し、
閃技にて最短距離で得物をその脅威に合わせて防ぐという単純な技法ではある。
が、単純であるが故に容易に用いやすいと言う利点がある。
尚、蛇足ではあるがこの技法は受け止めることには向かず、逸らすことにより効果を発揮するようだ。
・派生:殲技「永夜奏嵐月・燕」
これは鮮技のさらに派生である。
本来防御で用いられる鮮技を攻撃的に変化させたもの。
自身に迫る脅威に得物を合わせ、逸らすことが出来ると言うことは即ち
その脅威に得物を突き立て打ち払うことも可能であろうという理念から派生した技法。
主にカウンターに用いられることが多い。
・至技:終世「永夜瞑霜月」
嘗て初代永夜雛菊が用いた技法。
これは派生を除く全てのセンギの概念、
即ち、視野、重心移動、震脚、遠心力、余剰動作の削除の全てを併せ持ち、嘗て初代天栄が”至っていたはず”の技である。
センギの概念全てを併せる事によって為し得た技だと言う事以外は解っておらず、全貌は謎に包まれている。
上記が天栄の技である。
次に天栄以外で彼が学び、用いている技法を記す事にする。
・寸打
対零距離用の技法。
これはクロスレンジ(殴り合いの間合い)より更に内側、つまり密着状態で相手を打つ方法である。
と言っても穿技によく似通っており、
1:浮かせた踵で地面を打ち
2:足首を捻り
3:膝を曲げ
4:腰を落とし
5:胴体を回転させ
6:肩を捻り
7:肘を捻らせ
8:腕を跳ね上げ
9:手首を相手に捻り込む
と言ったものである。
尤も、これを寸分の狂いも無く行わないといけないので、言うほど楽ではないのだろうが。
・剄脚
こちらも主に肉弾戦で用いている技法である。
これは震脚(大地の反発を得る技法)の応用で、反発を得る、つまり振動を伝えることを利用したものである。
本来、震脚が大地の反発を勢いへと変換する物であるのに対し、これは対象に直に振動を打ち込んでいる。
詰まる所、大地へと震脚を繰り出すのではなく、対象に震脚をしていると言うわけだ。
無論、これだけでは威力はほぼ無く、決定打になることはまず有り得ないので、相手の急所に打ち込んだり、
相手の意識を逸らしたりする程度にしか用いられることは無い。
以上が彼の用いる流派、技法の概要である。
尤も、彼は未だ発展途上であり、流派についても不明瞭な部分が多い為、更に判明したことが有り次第
追記していくものとする。
それでは、この記録が何れ誰かの役に立つことを祈り、今はこれで締め括ることとする。
―――――。
――――。
―――。
――手記は此処で途切れている。
貴方はそっと手記を元の場所へ戻し、立ち去ることとした。
―End―
結論「な、長すぎる…っ!余りの自重しなさにちょっと自己嫌悪しそう…。」
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